未来の愛大生へ

2024.07.11
表現力の大事さ

陳 捷 教授

●国際連携推進機構
●経済学

「潘安の貌、沉魚落雁の姿」とは、美男子と美女を指す中国の諺です。潘安は晋王朝時代の美男子であり、沉魚落雁は容貌が優れて艶やかな女性を形容する言葉で、あまりの美しさに恥ずかしさから魚は水中に沈み、空飛ぶ雁も見とれて落ちるという意味です。

表現力とは、一般的に外観的な表現力と内在的な表現力があると考えます。これを見ると、世の中には、美男子と美女は、客観的に存在している表現力が普通の人より有利であると言えます。人の容姿は外観的な表現力の一種であり、人の言語力は内在的な表現力の一種になります。

学生の皆さんには欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网に入学してから、表現力の学習及びテクニックの日常訓練を非常に大事にして欲しいと思います。表現力の欠如は、人間関係が悪くなる原因にもなりえるでしょう。例えば、子供に対して、「この子は子供っぽい素直な質問が凄く可愛いですね」と言ったら、何の問題もないでしょう。しかし、部下に対して、「あの人は子供っぽい素直な質問が可愛いですね」と言ったら、ハラスメントと捉えられるかもしれません。ほぼ同じ表現ですが、話す対象や場所の違いにより、効果、評価、結果が全然違うでしょう。

このようにコミュニケーションによって愛想を尽かされる人が、我々の周りには結構いるでしょう。彼らは「なぜ人が離れていくのだろうか」とその原因が分からないかもしれませんが、これは表現力の欠如が関わっている可能性があります。

従って、本学在学中には、母国語の表現力、運用力、理解力を更に高め、現実社会の中でうまく表現できるように日々努力することが必要です。科学技術の進歩、日本社会の対外開放に伴って、本学は外国語教育に一層的に力を入れています。英語教育は勿論のこと、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語を第二外国語として、全学部学生に開講しています。

現在、どの社会においても、企業が人材を採用する条件のひとつとして、母国語の表現力以外に、外国語の表現力が求められることがあります。だからこそ、在学中の学生諸君は、専門知識を習得するだけでなく、英語の勉学にも力を入れる必要があるでしょう。また、第二外国語の学習に対しても、更に努力することが必要かもしれません。外国語の運用能力の善し悪しは、人間の顔のように評価しやすい部分でもあります。我々は、単に外国語を勉強するだけでなく、その勉強の過程の中で、外国の文化、外国人の習慣、習性なども了解して、社会人になる前には、社会人の基本教養、基礎知識を把握して、そして全身全霊で社会に飛び込んで、人類社会に貢献できる力を身につけていきましょう。

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