私が社会共創学部環境デザイン学科を志望したきっかけは、高校時代に参加した地域活性化プロジェクトでした。そこで、まちづくりの面白さや難しさに触れ、より実践的かつ広い視点で地域に関わりたいと思うようになりました。社会共創学部は文理融合の多彩な教育が魅力で、私が所属する環境デザイン学科では、自然科学と社会科学の両面から人と自然が共生する環境について学びます。扱うフィールドも幅広く、教室にとどまらない学びが特徴です。

なかでも、この学部の強みは「実践の多さ」だと感じています。授業ではフィールドワークや実習が豊富にあり、地域に足を運び、そこに暮らす方々の声を直接聞くことで、教科書だけでは得られない気づきが生まれます。自分自身が体験することで、地域で起きている課題や求められていることに、より深く向き合う姿勢が自然と育まれていきます。そして何より、その地域を「好きになる」経験ができるのが大きな魅力です。また、たくさんの出会いが、今の私を作ってくれていることは過言ではありません。

その実感が最も大きかったのが、2年後期から3年にかけて取り組んだ「プロジェクト演習」です。私たちは愛媛県上島町という離島で活動し、島民の方々へのインタビューをもとに、“人”に焦点を当てたマップを制作しました。現在は実走イベントの開催や配布も行い、私たちの企画が形となっています。学生の取組が、わずかでも地域の課題解決につながっているのだと実感できた貴重な経験でした。

大学生活というと、アルバイトやサークル、授業に取り組む姿を想像する人が多いかもしれません。しかし私は、「自分の本当に好きなこと?興味のあること?これから挑戦したいこと」を見つける時間だと思っています。そのきっかけを与えてくれる環境が、社会共創学部には確かにあります。少しでも興味を持った方は、ぜひその門をたたいてみてください。一歩踏み出すことで、きっと新しい景色が見えてくるはずです。お待ちしております。