32 受講者からの相談内容 地域貢献として、会社がソリューション事業で、地元企業と省エネをやっています。片手間のため、忙しいと出来なくなるので、自分としては専門的な部署を作りたいと思っています。そしてその部署に自分が行きたいと会社に伝えていますが、規模の小さい仕事は会社がやりたがりません。 将来的に技術士事務所を立ち上げたいのですが、自分の名前で仕事が取れるかどうか不安です。 回 答 初期投資は少なくて済むので、技術士事務所立上げ案はよいと思います。自分の名前で仕事が取れるように、これから数年かけてそれを意識しながら会社勤めを行うようにしましょう。 産学民官協働事業を行い、その中で施工計画を書くなどインパクトのある実績を残すこともよいと思います。 例えば九州大学にて、新しいトレンドを抑え、新技術を学び、自分の資質強化のため、次世代エネルギーの専門家を目指すなどどうでしょうか。カーボンニュートラルを専門として修士を取ることも可能なリカレント教育もあります。また人脈作りのため、合意形成技術、プレゼンテーション、傾聴、ファシリテーションに関する何かを理論的に学ぶのもいいでしょう。 大学での仕事も興味があるなら、JREC-INをたまにチェックするのもお勧めです。 受講者からの相談内容 これから何をやっていくか迷っています。 医療福祉、コワーキングスペース×SDGs等を検討していますが、本業と合致しないとも思っています。広く浅くの習性があり、一意専心できません。何か方法はないでしょうか? 自分が本当に興味がある分野の事例が知りたいです。 回 答 コワーキングスペース運営は、あくまでも主事業に付随する事業です。管理人を配置し、人が集まるイベントを企画する必要があり、「人と人を繋げることが得意」な人が向いています。プレゼンテーションやファシリテーションの学びを進めていくことが重要で、自分の資質を才能として使うことが最短の手法だと思います。 色々なところに目が向くのであれば、自分自身が知識のハブになっている可能性もあります。ファシリテーションやコーチング、社会作りを深く学ぶなら大学院で修士を取得するといった方法もあります。ファシリテーターなら国際ファシリテーターの青木将幸氏、あるいは徳島県神山町の大南信也氏が挙げられます。また、美馬市(ブロックチェーンなど)、高知県梼原町(県外から個性的な人が集まっています。)などの見学もお勧めです。 受講者からの相談内容 自分自身の能力とモチベーションを上げたいです。 現在の職場は専門性の高い人が多く、対等に発言できるように知識の幅を広げたいと思っています。 マイプロジェクトの内容は言語化できていませんが、会社の資源を使って社会貢献ができればと考えています。 回 答 オンラインで大学に行けるシステムや教育訓練給付金制度、県立広島大学(HBMS)などがあります。「もし経営修士号が取れたら違う自分になれそう」と発言がありましたが、まずは10年後のキャリアプランを考えてみましょう。 また、オンライン学習サービスでプレゼンテーションや交渉力を学んでみてはどうでしょうか。 科学技術コミュニケーター(科学的に理解した上で、小学生でも分かるように伝える技術力を持つ人)を紹介すると、「私がコミュニケーターになる」と感想がありました。
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