04ン。講師と参加者の化学反応でいろんなものが生まれるし、楽しくないと、いろいろ進まないので。誰しもが話したいと思っているんじゃないかと。彼らも話すことによって満足するというか、そういう部分もあるんじゃないかなっていうふうに思いますね。あと私が普段行っている技術コミュニティラボっていう少人数対話型の研究シーズ紹介では、専門家の方や関連の先生にも参加していただく。そういった玄人の人がいると奥行きが深まるんですよね。今回も、結構地域の話など突然質問が出たじゃないですか。それで正本先生や当日講師できてくださっていた入野先生に話を振ることで、より奥行きのある議論ができる。より意味のある会になっていくっていうか。今回はそれがうまいことかみ合って、良かったなと思いますね。今回のプログラムでは、世代や性別に偏りなく、受講を希望する人を募ることへの難しさを感じました。 そうですね。私の実施している会でも、普通に募集したらほぼ中年層の男性になります。意図的にコントロールしなければ難しいところではありますが、可能なら参加者や講師の多様性といったところまで配慮すると、おもしろい会になりますね。リカレントプログラムをやる上で、新しい知識を入れていくためにどうすればOSを入れ換えていけるか。それが生産性を上げることの肝だと思うのですが、いかがでしょうか。 難しい質問ですね。そのあたりは、支援機関や自治体の仕事の範疇にもなってくるかなと思います。ただ垣根がなくなってくる時代なので、連携していく必要があるのではないでしょうか。大学が無理に全部背負おうとする必要はないというか。大学の規模感からいっても、できることとできないことがあるので。できないものはできないと言ったほうがいいと思いますし、永続性とか持続性という意味でも良くないので。私は、そのあたりは連携体制を敷いて、自治体、支援機関など、みんなと連携して、振れるものは振るし、やれる事は、やると言う■講義日:2022年10月29日? ■講義タイトル:科学技術コミュニケーション今回はコロナ禍で会場の環境など非常に厳しい状況下でご協力いただきました。まずは講義の感想、あるいは講義に至るまでのお考えなど、今回の講義全般に対して、ざっくばらんにご意見をいただけますか。 参加したみなさん、なかなか活気があって積極的だなと思いました。ただ、リアルとオンラインのハイブリッドで講義を展開したので、そのあたりの難しさは感じました。オンライン受講の方には、初めに「島根で思い浮かぶことは?」という質問に対してチャットでいろいろ答えていただいて。そうしたら結構いろいろ出てきて。そこで多少アイスブレイクはできました。一番講義で力を入れた部分やウリの部分はありますか? 単純な講義にならないようにしたことです。実演型というか。講師が一方的にしゃべって終わるというものではなくて、参加者も交えてコミュニケーションを取るという。実演しながら進める感じになればと意識しました。また講義の内容に関しては、私の中でのゴールとして、参加者の誰か一人でもいいので、実際に少人数対話型のセミナーを開いてもらえたらという気持ちで臨んでいました。そのゴールが達成できるように、いろんな小技も伝授させてもらいました。学問を学ぶのではなく、あくまで実践的な話をしたつもりです。今回はイノベーターになりたいという人が受講されているので、小技の部分はみなさんとても注目されていたと思います。自分の思いだけを直球で投げ込むのではなく、話したら少し間をおいて、質問をさせて、それに返す…というテクニックは新鮮でした。 場が固いと、どうしても双方向のコミュニケーションができなくなるので、そういうときにアイスブレイクというのは非常に重要です。それをしないと本当に固まってしまい議論が進まないので。あとは、ずっと講師がしゃべり続けるというのは、今の時代に合わなくなってきているなと、最近肌身に感じています。リアルで会ったときに求められているのは、やはりコミュニケーショ欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网大学院 連合農学研究科卒業、JSTコーディネイトスタッフ、徳島県地球温暖化防止活動推進センター上席研究員、四国大学准教授を経て現職。産学官連携や産学民官連携で必要な科学技術コミュニケーションの普及?定着に尽力。島根大学 地域未来協創本部 産学連携部門講演者インタビュー准教授 服部 大輔
元のページ ../index.html#6