私自身が、自分が先生だっていうのがあまりないので。上からこうしようというのは、全くないですね。一緒にやりましょうっていう感じかな。感じで。それで兼任のコーディネーターもしてもらっています。もちろん欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网もされていると思うんですけれども。月1回のミーティングもして、県職員や財団の人に授業にも参加してもらっていますから。大学の中で設計図が書ける人と、県庁や市役所、企業、NPOで同じように設計図を書ける人を近づける努力というのはしていく必要があるのかなと思いました。そこでマッチングを促していく場合、大人数というのは難しいものでしょうか? どちらも重要だなということは最近思っています。島根大学だと、「しまね大交流会」という、企業が100社程、学生が数千人参加するイベントがあります。そこでは毎回5人ぐらい教員を選んで、ライトニングトークをしているんですが、結構マッチングもできるので、それはそれでありですし。一方で、本当に突っ込んだ、少人数での議論というのも重要。またその中間帯ぐらいの規模もアリです。私は30人~70人でサイエンスカフェの司会もしていますが、そこでは中規模のコミュニケーションができますし。フェイズでどれも重要だと思いますね。ただ、大規模イベントというのはお金も労力もかかるので、それがポンポンできるかというと、実際は難しい。地方での人集めは本当に大変ですし。「10人~20人ぐらいでいいですよ」っていったら簡単に開けますので。少人数の対話型イベントというのは、回数をこなしていけるベースになります。大学や自治体、企業、NPOが互いの枠を超えて、イノベーションマッチングを実現し、知識が集まっていくというところに対して、ご意見をうかがえますか? 現状、島根県でそういうことができているかっていうと、途上段階にあると思います。たとえば今、私が関わっている大学発ベンチャーの部分では、それぞれがそれぞれのスクールをやっていたりとか、イベントをやっていたりとか、そういうのが乱立しているんですよね。それを誰かが音頭を取って集約、連携していく必要があるんでしょうね。それぞれがそれぞれのことを独自にやっているという感じです。ですから域内の連携の重要性というのは、あるのかもしれないです。従来のイノベーターとは違う、社会的な課題に対して新しいことを生み出していくソーシャルイノベーターの育成プログラムを行ってきましたが、次年度に向けて期待することなど、ご意見をいただけますか。 イノベーターを育てるプログラムなら、行う側もイノベーティブな教育プログラムを準備すべきですし、従来型のスクール形式ではなくて、何かもっと突っ込んだものであるべきだと思います。できるかどうかは分かりませんが、たとえば私の分野でいうと、受講生に何か研究シーズ紹介のファシリテーションをさせるとか。単純に座学だけではイノベーターは生まれないと思います。コロナ禍プラス会場の制限もあるでしょうけど。大学の学部って基礎的な授業を教えるところですけれど、スタジオみたいなのがあってもいいかもしれませんね。産学連携とか、地域連携とか、人材育成とかいろいろ分けているんですけれど、今はそういうのではないほうがいいかもしれないなと。 混ざってくるんですよ。全部。企業回りをしていたら、学生さんが欲しいという話になってきますし、リカレント教育で学び直したいと言う話にもなってくる。さらに産学連携の話もするという結局、縦割りでは分けられないですよ。従来の機能的、分化的にやっていた縦割りを、もう一度見直す時期が来ているのかもしれません。教育、産学連携、自治体との地域連携、大学発ベンチャー、ダイバーシティ、ブランディングもやっていますし。結局、全部が全部必要になってきますしね。では最後に、受講者へのエールをお願いします。 上から目線で言えるほどではないので、一緒にがんばりましょう、ぐらいじゃないですかね。一緒に考えていきましょうっていうポジションじゃないでしょうか。まだまだ私自身、模索していっている状況なので、学ぶことも多いです。この現場に行って、参加者の方とか、正本先生とか、他の講演者の先生から私自身が学んで成長するというものも非常に重要ですし、実際にそうなってきています。今回、それが多かったですね。先生と学生というのではなくて、同じような人が並んで知を切っていくような。聞き手(右):正本 英紀徳島県庁において、地方創生や産学民官協働、気候変動対策に従事。その後欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网3年度欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网?社会連携推進機構?地域専門人材育成?リカレント教育支援センターへ着任。現職は、同センター副センター長。本プログラムのチューターを務める。05
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