06す。それこそ受講者の方は、愛媛県に関わる方もいれば、県外から参加している方もいて年代も多様ですし、業種も多様でしたよね。かつ講師の方も、ソーシャルイノベーションを事例として行っている方もいれば、地方自治体の受け入れ側の方もいて。本当にこの受講者の方や講師のネットワークがうまくつながっていけば、「やりたい」と提案したことが形になるような仕組みのプログラムだと思うので、そこが本当にすばらしいなと思います。大下さんが今回の講義の中で、特に力を入れてお話しされた部分について教えていただけますか? 自分自身の実際の取組事例が、ソーシャルイノベーションという意味で、どういうことを何を考えてやったのかという点は、一番ちゃんとお伝えしたいなと思った部分でした。まずその事例として、高校生向けの「イノ旅」というプログラムを最初に自分がつくったときのことをお話ししました。何からアクションしたのか、その地域課題解決を教育の視点から解決しようとしたときに、地方自治体や、コーディネーター、企業として新規事業をするにあたって、どういう座組を組んでやったのかというところは、ちゃんと事実が伝わるようにしたいなと思い、まず一つ意識したところでした。 一番力を入れたところは、事実や内容をお伝えするよりも、その過程で大事だったエッセンス、何からアクションできるのかということをちゃんとお伝えしたいなと思いました。たとえば新規事業を実際に社内で進めるとき、うまく進めるのにハードルになるのは、社内でどう承認を得るかだったりすると思うんです。それを私の場合は、実際に社外の方といつ何をやるかということを決めて、話を先に進めてから承認を取ったということだったり、また社内でなかなかその事業の重要性を可視化できなくて、定量化できなかったときに、社外の応援してくださるメディアの方のお力を借りて、そこでの発信力を元に社内においても意義があるということを可視化し、理解してもらえるような活動につながったこと■講義日:2022年11月19日? ■講義タイトル:0→1を生み出すコミュニティデザインとは~旅によるコンフォートゾーンを出る経験の重要性~今回、講演者として欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网地域創生イノベーター育成プログラム(東予)に来ていただいた際の感想を教えてください。 すごくおもしろくて。実際に愛媛県の西条市に伺わせていただき、対面でお話ししたので、受講者の方との距離がとても近いというのが、まず、一番新鮮で魅力的だなと思いました。 特にソーシャルイノベーションに興味があり、熱量が高い方が多いなという印象を受けました。途中のチャットでコメントをくださる方もいらっしゃいましたし。年代も20代から70代まで幅が広くて、かつ職業も、公務員や教育業、建設、製造、宿泊、飲食と多様で、偏っていないという。そこの多様性がすごく面白いなと。また質問の切り口もみなさん違ったので。そういう多様性があるからこその違いが、お話をさせていただく側としても、すごく面白かったです。講義後の名刺交換も多くの方が並んでいましたね。チューターの目から見て意欲的な受講者が多く、「何か新しいアイデアを得たい」という熱量をとても感じました。 すごかったですね。すごい行列を作っていただいて。あの後、「行動してみようと思いました」というメールをいただいたり、SNS、Facebookでもつながらせていただいたり。聞いて終わりではなく、アクションを起こしてくださる方が多かったです。一歩踏み出すって怖いじゃないですか。だけどコンフォートゾーンを出るということは、小さいことをやるかやらないかだけの違いで。私も、もともと起業家を目指していたわけではないのですが、本当に周りの方や外の方と関わって、熱量をもらって、自分も行動することで、お互いにギブしあえるみたいなことがあって。やればできるというか、アクションしてみようという気持ちを伝えたかったのが、今回届いたかもしれないなっていう感覚があったので、すごく私としても気づきや学びが多い時間になりました。 それからプログラム自体の構成もすばらしいと思いま大手航空会社事業開発担当。航空会社のグランドスタッフを経て、経産省次世代イノベーター育成プログラム「始動」に参加。中高生向けの「イノ旅」や?旅と学びの協議会?の設立を経験。大手航空会社 事業開発部講演者インタビュー企画開発担当 大下 眞央
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