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沿岸環境科学研究センター(CMES)の徳田深咲さんが第4回環境化学物質合同大会(第33回環境化学討論会)において「優秀発表賞(Cambridge Isotope Laboratories, Inc.)」を受賞しました【7月18日】

欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网7年7月18日、沿岸環境科学研究センター(CMES)化学汚染?毒性解析部門の徳田深咲さん(大学院理工学研究科博士前期課程2年生)が「優秀発表賞(Cambridge Isotope Laboratories, Inc.)」を受賞しました。同賞は、欧冠足球比分_bob体育平台下载-赛事直播官网7年7月15日~7月18日に山形県で開催された「第4回環境化学物質合同大会(第33回環境化学討論会)」でのポスター発表が評価されたものです。

徳田さんの発表演題は、「日本のイエネコにおけるPFAS汚染の地域?年代間比較」で、沿岸環境科学研究センターの野見山桂准教授、田上瑠美准教授の指導の下で取り組んだ研究成果の発表です。

徳田さんの研究では、2010年代前後に西日本(大阪府、長崎県、佐賀県、福岡県、愛媛県、鳥取県)で収集されたオス成獣のネコの肝臓におけるペル&ポリフルオロ化合物(PFAS)の蓄積を分析し、地域別にPFAS蓄積を比較した結果、都市部?農村部に関わらず、分析した多くの地域で概ね同程度の汚染レベルだったことを明らかにしました。一方、検出されたPFAS化合物の種類に着目すると、大阪府の検体からのみFTSAsが検出されたことから、工業活動が活発な地域では規制されたPFAS化合物の代替により、新しい化合物による環境汚染が進んでいる可能性が示唆されました。また、1986年~2014年に愛媛県松山市で収集された13検体を年代ごとに比較した結果、2000年代以前と2010年代で有意差が見られず、PFASによる汚染が継続していることが判明しました。本研究では、これまでに調査されてこなかった日本の陸棲哺乳類におけるPFASの汚染について地域別?年代別に解析し、日本におけるPFASの陸域汚染の遍在を明らかにした点が評価され受賞に至りました。

受賞した徳田さん

<沿岸環境科学研究センター>